かつては『五社大明神』、または『五社明神社』といわれていた、五柱の神様をまつる神社です。
御朱印にも 「五社明神 小岩神社」と記されています。
住宅街の中とは思えない歴史を感じさせる雰囲気のある素敵な神社です。
御祭神
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
・・・「神々の象徴として仰ぎ奉る神様」。
表筒男命(うわつつのおのみこと)
中筒男命(なかつつのおのみこと)
底筒男命(そこつつのおのみこと)
・・・住吉大神(すみよしのおおかみ)。
「罪穢れを祓う、新生更生の神様」。
誉田別命(ほんだわけのみこと)
・・・八幡大神。「邪神からお護りくださる武の神様」。
天児屋根命(あめのこやねのみこと)
・・・春日権現ともいわれ、中臣鎌足を祖とする藤原氏の氏神となった神。
「文化興隆・開運招福を司る神様」
衣通媛命(そとおりひめのみこと)
・・・和歌三神の一柱で、「美貌を授けてくださる知の姫神様」。
古事記によれば絶世の美女だったそうで、「衣服を通して光り輝くほどの美しさ」という名前だそうです。
「衣通姫伝説」
同母兄の軽太子(かるのひつぎのみこ)と恋をするが、その罪から彼は流刑になります。
のちに流刑地の伊予の国で再会した二人は手に手をとってふたりで心中してしまったのでした。
御由緒
鎌倉時代にこのあたりを治めていた御家人の葛西氏によって、伊勢神宮に寄進され『葛西御厨』と称されたそうです。
天文五年(1536)、それまで行徳にあった五社明神を遷座して、総鎮守としてまつられるようになりました。
江戸時代には、四代将軍家綱公の大老酒井雅楽頭や板倉筑後守ら重臣たちによって本殿・拝殿の寄進をうけました。
その後、天保11年(1840)現在の場所へ遷座して、明治初年小岩神社と称したそうです。
境内摂社末社
稲荷神社(いなりじんじゃ) 和霊神社(みたまじんじゃ) 水神社(すいじんじゃ)
浅間神社(せんげんじんじゃ) 日枝神社(ひえじんじゃ) 道祖神社(どうそじんじゃ)
7月には、水神・同祖・浅間・日枝神社の各例祭が執り行われています。
わらじ石
わらじ石を撫でながらお願いすると、足の怪我や病気の治癒のご神徳があると言い伝えられています。
今でも、多くのわらじが奉納されていました。
手水舎
手水舎には、可愛いお狐さんが祀られていました。
その他
本殿に向かって右手に社務所があり、そちらで御朱印をお願いすることができました。
待たせて頂いている間、神主さんの奥様とお話させて頂くことができ、御由緒やわらじ石のお話などを伺うことができました。
静穏とした雰囲気の中で、ゆっくりとした時間を過ごすことができる神社でした。
アクセス
JR「小岩駅」南口下車:徒歩10分
駅を出てロータリーからそれほど難しい道ではないのですが、住宅街の中にあるため少し見つけにくいかもしれません。
駐車場も数台分ありましたが、混みあう時期は事前に確認されたほうが良さそうです。
小岩神社
9:00~17:00
〒133-0052 江戸川区東小岩6-15-15
03-3657-6168