「深川の八幡さま」と称され、広く江戸の庶民の信仰を集める神社。
相撲の発祥の神社ともされ、境内には横綱力士碑など相撲に関する碑が多く、相撲ファンの方らしき参拝者の姿が多くみられました。
御由緒
1627年(寛永4年)菅原道真公の末裔といわれている長盛法印が霊夢で御神託を受け、当時永代島と呼ばれた小島に創祀したと伝えられています。
御祭神 応神天皇(誉田別命ほんだわけのみこと)外、八柱の神
開運・厄除け・事業繁栄・家内安全・航海交通安全・安産・学業成就など
深川八幡祭り
八月十五日を中心に執り行われる富岡八幡の祭礼は、江戸三大祭りの一つ。
三年に一度、八幡宮の御鳳輦が渡御を行う年は本祭りと呼ばれ、氏子町内百二十数基の御輿が繰り出し、その内各町各地区代表の五十数基の大神輿が勢揃いして連合渡御が行われるそうです。
御本社神輿
神輿庫には二基の宝石で飾られた御本社神輿が飾られており、平成三年に佐川清氏(佐川急便前社主)より、一の宮神輿が奉納されたものだそうです。
元禄時代に紀伊国屋左衛門が奉納した総金張りの三基の宮神輿があったそうですが、関東大震災で消失してしまったそうです。
横綱力士碑
1684年(貞享元年)、初めて寺社奉行の許可を得て勧進相撲が行われたことから、相撲発祥の神社とされています。
その縁から、1900年(明治三十三年)、第十二代横綱陣幕久五郎が発起人となって歴代の横綱を称える碑を建立したもので、歴代横綱の名が刻まれています。
この外にも大関力士碑、超五十連勝力士碑、巨人力士身長碑など相撲に関する碑があります。
末社 七渡神社
御祭神 市木嶋姫命(いちきしまひめのみこと)
関東大震災・東京大空襲の災難もくぐりぬけ、このときに弁天池に避難した人は一命を取りとめたといいます。
末社 その他
”富岡八幡宮御由緒より
粟島神社 御祭神 少彦名命 例祭日 10月15日
七渡神社に合祀されています。裁縫上達の神様として信仰を集めており、2月8日には献針祭が行われ、参拝者の皆様の折れ針・古針が供えられます。
車析社 御祭神 清原頼業命 例祭日 5月14日
平安後期の儒学者・清原頼業命を祀る。後嵯峨天皇の牛車が門の前で動かなくなった故事に基づいて車折大明神と称されています。
客神社 御祭神 宇受売命 例祭日 5月15日
車析神社に合祀されています。芸能の神である宇受売命をお祀りしています。野見宿禰神社 御祭神 野見宿禰命 例祭日 4月24日
相撲の始祖といわれる野見宿禰をお祀りする神社です。江戸勧進相撲発祥の当宮にふさわしい末社といえましょう。住吉社 御祭神 住吉神 例祭日 6月30日
古くより航海安全・和歌・農耕の神様として信仰されています。聖徳太子社 御祭神 聖徳太子命 例祭日 4月22日
憲法十七条・冠位十二階の制定、遣隋使の派遣など、我が国の基礎を固めた聖徳太子をお祀りする神社です。
他にも、深川七福神の恵比須社、酉の市で賑わう大島神社、相撲祖神を祀る野見宿祢など計十七社に及ぶ末社が鎮座されています。
資料館
木場・深川濱・佐賀町穀物問屋倉庫等の郷土の生活用具と、東洋の陶磁器を中心に展示する資料館。
伊能忠敬銅像
日本の測量の父・伊能忠敬は五十歳を過ぎて深川黒江町(現在の門前仲町)に居住し、天文学・暦学等を学びました。
その後、寛政十二年(一八〇〇)に始めた全国測量旅行では、氏神である当宮を参拝してから出発しました。
この事から平成十三年十月、縁深い当宮大鳥居横に旅立ちの姿を象った銅像が建立されました。
主な年中行事
正月
開運白羽の矢は富岡八幡宮ご創建の由緒による当宮発祥のもので、「吉事あたり矢・凶事はらい矢」として広く世に知られています。
家内安全・厄除け・社内安全などの新年祈祷が奉仕されます。
二月節分
節分祭豆まき式・富くじ
二月八日
栗島神社献針祭
六月十七日
七渡神社例祭
六月三十日
大祓式(芽の輪くぐり神事)
七月一日
冨士浅間神社例祭 大蛇守授与
八月十五日
例祭
十一月
七五三詣(十一月中奉仕)
十一月酉の市
酉の市
十二月三十一日
大祓式
その他
御朱印は、本殿に向かって右手にあるご祈祷受付で頂けました。
広く庶民の信仰を集めた痕跡なのか、大鳥居を入ったところに江戸の庶民の味とされる「深川めし」屋がありました。
参拝したとき、東北復興支援のイベントが開催されていて、そのひとつに出店していたので頂きました。
ぶっかけ飯の元祖らしく、あさりがたくさん入ってる味噌汁のかけられた丼がすぐに出てきました。さっぱりとしていて美味しかったです。
アクセス
東京メトロ東西線、都営地下鉄大江戸線「門前仲町駅」:徒歩3分
JR京葉線「越中島駅」:徒歩15分
駐車場:本殿の右奥に参拝者用駐車場がありますが、その手前に月極駐車場があるので注意が必要です。
〒135-0047
東京都江東区富岡1-20-3