JR総武線本八幡駅のすぐそばにある、「八幡」の地名の由来になったとも言われる由緒あるお寺です。
9月に参道で行われる「ボロ市」では農具などの出店が並ぶことが有名です。
境内には、岡晴夫歌碑、野外彫刻(藤野舜正作、大須賀力作)、八幡音頭歌碑、小林一茶句碑などがあります。
御祭神
誉田別命(ほむだわけのみこと)(応神天皇 おうじんてんのう)
・・・厄除開運のご神徳 文教の祖神・殖産興業の神
息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと)(神功皇后 じんぐうこうごう)
・・・安産・武運の神
玉依姫命(たまよりひめのみこと)
・・・育児守護の神
御由緒
平安時代(寛平年間(889-898)宇多天皇の勅願によって、京都の石清水八幡宮を勧請して創建されたといわれています。
武人の崇敬を集めていたといい、平将門の奉幣、源頼朝の社殿改築、太田道灌の社壇修復や、天正19年(1591)には徳川家康から社領52石の御朱印状を拝領したそうです。
明治13年には郷社に列格していました。
随神門
国道14号から踏切をこえ長い参道を進むと大きな赤い門があります。
随神門は市の指定有形文化財に指定されているそうです。
和様、木造単層切妻造で、正面柱三間・奥行柱二間の「八脚門」と呼ばれる構造形式をもち、柱・梁や軒を支える組物に特色があることから、市の有形文化財に指定されています。
かつて屋根は萱葺でしたが、現在は銅板に葺替えられ、軸部の塗替も幾度か、なされた痕跡があります。
この門は、明治維新まで当神社の別当寺であった、上野東叡山寛永寺の末寺、天台宗八幡山法漸寺の山門でしたが、明治維新のいわゆる神仏分離によって、随神門と改称し、両袖に安置されていた仁王像も、そのときに行徳の徳願寺に遷され、現在の随神が奉安されました。(境内掲示より)
千本公孫樹(せんぼんいちょう)
本殿に向かって右側に、樹齢1200年以上、高さ22mもある国の特別天然記念物に指定されている大イチョウがあります。
主幹を囲んで無数の支幹が伸びている姿から「千本イチョウ」と呼ばれています。
寄り添って立つ姿から、縁結びの御神徳があるとされています。
乳頭のこぶを煎じて飲むと乳の出が良くなるという言い伝えから、育児の守護ともされ、その木に住む白蛇の姿を目にすることができたら福が授かるとも言い伝えられているそうです。
葉が黄色く色づいた姿は葛飾八幡宮のシンボルとして、御朱印帳の表紙にもデザインされています。
境内社
天満宮、尾上稲荷社、八坂社、浅間社
千本公孫樹の右手に富士塚があり、その横に厳島神社の社もあります。
神楽殿
川上翁遺徳碑
やわたまつり
三年に一度、八幡の町を大神輿が巡行するお祭りが執り行われます。
「宵まつり」といわれる前夜祭には大神輿や子ども神輿の展示と縁日が開かれるそうです。
その他
源頼朝駒どめの石、石像、鐘楼など、ほかにも多くの見どころのある神社です。
とても可愛い狛犬もいます。
御朱印は、本殿向かって左手にある社務所でお願いすることができました。
千本公孫樹の刺繍されたオリジナルの御朱印帳を頂くことができます。
ふさのくに神社御朱印巡りの一社でもあり、そちらにも御朱印を頂くことができます。
専用の御朱印帳(¥200)には、御朱印を頂くページの横には、神社の御由緒など詳しく書かれています。
アクセス
京成線「京成八幡駅」下車:徒歩5分
JR総武線、都営新宿線「本八幡駅」下車:徒歩10分
京葉道路「市川IC」より10分 国道14号線市川市役所近く
参拝者専用駐車場有(30台)ですが、随神門を入ったところにある市川市の公民館や市民会館の駐車場と間違えやすいので、事前に確認されたほうが良いと思います。
葛飾八幡宮
社務時間 9:00~16:00
千葉県市川市八幡4-2-1
047-332-4488