真間山のふもとにある、手児奈霊神をお祀りしていて、安産・子育ての御利益で有名です。
万葉集と縁があるからか、霊神堂の天井には多くの歌人が描かれていて、御首題を頂いている時間にとても興味深く拝見させて頂きました。
手児奈霊神堂(てごなれいじんどう)
その昔、(住職さんがおっしゃるには平安より前かと)真間の里に 「手児奈」というとても美しい娘さんがいらしたそうです。
そのあまりの美しさに手児奈を娶りたいと 男たちは争ったといいます。
こころの優しい手児奈は 人々が争い傷つくのを悲しみ 真間の入り江に身投げしてしまいました。
手児奈の心情を憐れんだ里の人々は 御祠をつくって手厚く葬り、この心優しい娘の悲劇を語り継ぎました。
われもみつ ひとにも告げむ 葛飾の 真間の手児奈が 奥津城処(おくつきどころ)
この地を訪れた万葉集の歌人で有名な山部赤人が詠んだ歌です。
【良縁成就】【孝子受胎】【無事安産】【健児育成】
手児奈の美しく悲しいお話は、遠い京の都にまで広まったそうです。
室町時代、厚く弔ってもらっていることに感謝した手児奈は、上人の夢に現れ四つの誓いを立てられたそうです。
その他
参拝している間も、地元のかたが通り過ぎるかたわら手を合わせていかれる姿を 多くみかけました。
境内には 手児奈さんを司った石像?があり、お水をかけて磨くと御利益があるのだとか。
今でも地元の女神さまとして、多くの人々から信仰されてる素敵なお堂でした。
また 敷地内に神社もあったのですが、詳細がわからず・・・。
その付近に [八重黒龍] という、咲いてはいなかったのですが とても立派な藤の木がありました。
所要時間
30分程度
本殿のお賽銭箱の横から中に入ると、奥から僧侶の方が出てきてくださいます。
お守りや御朱印はそちらでお願いできました。
御朱印を頂いたあと、縁起をいろいろとお伺いすることができました。
アクセス
弘法寺より徒歩5分
駐車場あり