東京スカイツリーより徒歩5分ぐらい歩いたところにある神社です。
東京大空襲の爪痕を残した御神木の銀杏の木が社名の由来ともいわれています。
御由緒
御祭神 宇迦神霊命(うがのみたまのみこと)
一般に「おいなりさん」といわれ親しまれている神様で、農耕・殖産・生活の加護があるとされています。
お稲荷さんときつね
稲荷神社には石きつねがあり、またせともののきつねがたくさんあるので、きつねがお稲荷さんと思われがちです。
そのことは、稲荷神社が最初に祀られた京都伏見稲荷神社境内のお山に、きつねがたくさん住んでいたことから、きつねはお稲荷さんのお使いであるという信仰が生まれました。この信仰から神社の前に置かれるようになったのです。
神木 いちょう 「飛木」由来
樹齢千年を超えるといわれ、戦火により損傷を受けましたが、ご覧のように元気に繁茂しています。
言い伝えによると、暴風雨の際、どこからか銀杏の枝が飛んできてこの地に刺さり、いつのまにか根付いて育ったため、これは異常だと稲荷神社を祀ったのが始まりといわれています。
創建の年代は不明だそうですが、1468年とされるそれ以前であると思われます。
”身代わり”飛木の焼き銀杏
昭和二十年(1945年)三月十日の東京大空襲で、御神木はその身を焦がし、懸命に炎を食い止め、町の延焼を防いだとされます。そのため、多くの人々の命が救われたとして信仰されています。
本来、樹齢5、600年は超える大木だったのですが、戦火によりその身は樹高15mほどになってしまいました。
御神木は戦災という大きな悲劇に見舞われつつも、数年のち緑の芽がふき返しました。
表皮にはいまだ戦火の傷あとが残っていましたが、今では緑が青々としており再生の力を感じました。
境内神社
日枝神社 御祭神 大山咋神(おおやまくいのかみ)
その他
御朱印は社殿横にある社務所にて頂きました。
受付にはどなたもいらっしゃらなかったのですが、インターホンにてお願いすると快く応じて頂けました。
御朱印を受け取る際、飛木稲荷神社の春と秋を描いた絵葉書をいただきました。
銀杏の色づきがとてもきれいで、まだ建設中だったスカイツリーが描かれている珍しいものだったのでとても嬉しかったです。
アクセス
都営浅草線「押上駅」:徒歩5分
東武伊勢崎線「曳舟駅」:徒歩5分
〒131-0045 墨田区押上2-39-6
03-3611-0862