朱色の印と黒い墨書、参拝日が並ぶ御朱印帳(当サイトの過去の写真)
当サイトで2014年に掲載した御朱印帳の写真です。御朱印の意匠や授与方法は当時の記録です。写真を押すと拡大できます。

御朱印(ごしゅいん)は、神社やお寺へお参りした証としていただく朱印や墨書です。寺院では、写経したお経を納める「納経(のうきょう)」の証という意味も大切にされています。何が書かれているのか、なぜいただくのかを知ると、御朱印帳を開くたびに、その日のお参りを振り返りやすくなります。

御朱印とは?最初に知っておきたい意味

読み方
「ごしゅいん」と読みます。
表すもの
神社やお寺への参拝、または納経の証。具体的な意味や授与の条件は、寺社の案内によります。
主に記されること
朱色の印、寺社名やご本尊の名前などの文字、参拝日など。すべての御朱印が同じ構成とは限りません。
受ける方法
御朱印帳に直接書いていただく方法や、紙に記されたものをいただく方法があります。

初めてなら、「お参りした場所と日を残す、大切な記録」と考えると分かりやすいでしょう。ただし、記録としての楽しみだけでなく、その寺社の信仰や祈りと結び付いたものであることも知っておきたい点です。

写真で見る、御朱印に書かれていること

冒頭の写真では、朱色の印、黒い文字、端に添えられた日付を見比べられます。中央に大きく書かれた文字が、必ず寺社名とは限りません。例えば写真下側の帳面には「奉拝」という文字も見えます。

見る部分記される内容の例読み取るときの手がかり
朱色の印寺社の名称や信仰の対象に関わる印など文字と重なっていることもあります。形や配置も寺社によって異なります。
黒い文字寺社名、ご本尊の名前、奉拝、お題目など大きな文字だけで判断せず、周囲の文字や寺社の公式説明も合わせて見ます。
日付お参りした年・月・日などそのときの季節や、誰と訪ねたかを思い出すきっかけになります。

具体例として、泉岳寺は公式案内で、ご本尊のお名前と、仏教の三宝を表す印について説明しています。御朱印の文字や印に目を向けると、その寺社が大切にしているものを知る手がかりになります。

ここで示したのは一般的な見方です。筆で書かれたもののほか、印刷や切り絵などの形式もあります。見た目だけで一律に価値や意味を決めず、授与する寺社の説明を確かめてください。

由来は、写経したお経を納めた証と関わる

神社本庁は、御朱印の起源について、神社仏閣へ書写した経典を奉納した際の受取の書付ではないかと説明しています。その後、納経だけでなく、参拝の証をいただく形へ変化してきたとされています。始まりの年代や一つの経緯を、全国共通の確定事項として言い切ることはできません。

昔の神社と仏教は、今よりも深く関わっていました。神社本庁が紹介する、厳島神社へ経典を奉納した例も、その背景を考える手がかりです。御朱印が神社にもお寺にもある理由は、こうした歴史との関わりから理解できます。

納経を大切にする形は現在にも残っています。泉岳寺の総受処の公式案内には、写経をし、お経を納めてから御朱印を受ける流れが示されています。「参拝すればどの寺社でも同じ条件で受けられる」と考えず、訪ねる先の案内を確認しましょう。

直書き・書き置き・御首題とは

御朱印について調べていると、受け取り方や記される内容に関する言葉が出てきます。まずは次の違いを知っておくと、寺社の案内を読みやすくなります。

言葉意味確認したいこと
直書き(じかがき)持参した御朱印帳などに、直接書いていただく方法対応する日や種類、帳面の条件を確認します。
書き置き(かきおき)あらかじめ紙に記された御朱印を受ける方法帳面へ貼るか、紙のまま大切に収納するかを考えます。必ず印刷とは限りません。
御首題(ごしゅだい)日蓮宗の寺院などで大切にされる「南無妙法蓮華経」のお題目を記したもの御首題帳の扱い、他の御朱印がある帳面への対応は、訪ねる寺院に確認します。

御首題の説明は、妙光寺の2016年の寺報も参考にしています。これは言葉の意味を知るための資料で、各寺院の現在の受付条件を保証するものではありません。

集める意味は?ご利益との関係をどう考えるか

御朱印帳には、日付とともに参拝の記録が残ります。訪ねた土地の景色、境内で過ごした時間、寺社の由緒などと一緒に振り返れることが、御朱印をいただく楽しみの一つです。数を増やすことだけにこだわると、お参りそのものに使う時間が足りなくなってしまいます。

ご利益を願って参拝する方もいますが、御朱印を何体集めれば願いがかなう、直書きなら書き置きよりご利益が大きい、といった効果は保証できません。初めての方に、そのような数や形式での判断は勧めません。

宮城県神社庁も、参拝を大切にし、集めることに熱中しすぎないよう案内しています。意匠を楽しむことに加えて、寺社の説明を読んだり、お参りした日のことを思い返したりすると、一枚ごとの記録を大切にできます。

最初の御朱印を受ける前に確認すること

最初は、参拝したい神社やお寺を一つ選び、公式サイトや公式の案内で次の項目を確かめてください。

  • 御朱印を授与しているか。窓口はどこか。
  • 御朱印を受け付ける日時。境内の参拝時間と同じとは限りません。
  • 直書きか書き置きか。予約・写経・納経などの条件があるか。
  • 納める金額や、持参する帳面についての指定があるか。

当日はお参りを大切にし、受付の順序が指定されていれば、その案内に従います。不在や行事で受けられない場合もあるため、御朱印を必ず受けられることを前提に予定を詰め込まないようにしましょう。

初めての方が迷いやすいこと

御朱印帳がなければ受けられませんか?

紙で受けられる寺社もありますが、すべての寺社で用意されているわけではありません。帳面の持参を案内する寺院もあります。手帳やメモ帳で代用できると決めつけず、参拝先の案内を確認してください。

神社とお寺では、意味が違いますか?

参拝や納経に関わる証という背景はありますが、ご祭神・ご本尊、お題目など、記される内容や大切にされる意味は異なります。全国の寺社を一つの決まりでまとめず、その場所の説明を読むことが基本です。

見本とまったく同じ御朱印をいただけますか?

手書きの文字には違いがあります。また、季節や授与期間、対応する方の不在などで、受けられる種類や方法が変わる場合もあります。過去の写真を現在の見本として受け取らず、当日の案内を優先しましょう。

以前の写真で見る御朱印の記録

元記事に掲載した写真を残しています。写真内の意匠・日付・授与品は掲載当時の記録で、現在も同じものを受けられるという案内ではありません。

複数の御朱印を開いて並べた帳面の写真
当サイトの元記事掲載写真(2014年掲載)。冒頭と同じ写真を、過去の記録として残しています。
御朱印とはの元記事に掲載した御朱印の写真
当サイトの元記事掲載写真(2014年掲載)。現在の授与条件とは分けてご覧ください。

出典と確認範囲

個々の寺社の受付時間・授与料・予約条件を網羅したページではありません。具体的な参拝先の条件は、その寺社の最新の公式案内を確認してください。

御朱印の意味・由来・御首題の言葉を公式資料で確認しました。写真は2014年掲載の過去の記録です。各寺社の現行の受付時間・授与料は、参拝前に公式案内でご確認ください。